(その2からつづく)
このように、恐怖の度合いを自分なりに決めて、小さな恐怖から克服していくことにしました。一般的な曝露法や系統的脱感作法などは長い期間で行うものではありませんが、私には仕事や子どもの面倒を見るなどの生活があるので、のんびりと10年以上かけて治して行こうと考えていました。
なぜなら自分の恐怖の対象が理解できたので、パニックの状態に陥ることを避けれます。気楽な感じで取り組むことにしたのです。これが正解だったかもしれません。曝露法や認知行動療法などは、本当の専門家が行わないと効果が出にくく、かえって悪化することもあります。自分で自分に対して行うので悪化しそうになったら、やり方の修正やプログラムの緊急停止もやり易いのです。責任は全部自分ですから勉強のつもりでのんびりやることで、楽に取り組めるという利点は大きかったです。クライアントの方に、プログラムをご提供するのと違って自分ですから本当に気楽だったですね。
のんびりやっていたので、一番小さな恐怖もなかなか乗り越えられなかったのも事実です。例えば、出張の際にも大きな部屋を予約してしまいますし、家の部屋では問題ないので、プログラムになりませんからのんびりと時間が過ぎていきました。しかし、転勤により勤務地が変わったのですが、当直勤務用の寝室がとても狭く、初めて泊まった時は、パニックになったのです。もう真っ青になりました。一晩中電気をつけていてもどうもダメそうなので、自分の執務室や待機室でほぼ徹夜で勤務をこなしました。当日の夜勤の方と世間話をしながらこなしていたので、楽しかったですが、幹部である私がいたのは部下の方々には申し訳なく思いました。
これでは、迷惑ですし体を壊してしまうので、まず狭い当直室で、電気をつけながら、窓をあけて布団の上で横になることから始めました。限界が来ると窓の外に顔を出して、空気を吸ってパニックを抑えました。初めは10分が限界でしたが、この方法を使うと少しずつ長い時間耐えれるようになってきました。心の中でこの時間なら大丈夫と自分を励ましながら、頑張りました。
約5日か6日周期で監督当直がくるので、そのたびに当初はこのようにこっそりと曝露法として頑張っていました。そうすると、1ヶ月もすると、パニックが出て窓の外の空気を吸い、落ち着いたら電灯をつけたまま布団の上に寝ていると、自然と眠りに落ちて朝まで寝ていました。その経験は、小さな部屋でも電気をつけておけば寝れるという自信がついて、俺は電気さえついていれば、大丈夫だ!という気持ちを強化することができました。これで、もう大丈夫だと思いましたが甘かったのです。
当直室ではパニックを起こさずに眠れるようになったので、自信をもって出張の際に泊まるホテルを安くて小さな部屋で予約してみました。ところがいざ泊まろうとするとパニックが出たのです。部屋の条件が変わるとダメなのでした。結局お部屋を変えてもらって対応しました。そう簡単に閉所恐怖症は克服させてもらえないことが身にしみてわかりました。(つづく)
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このように、恐怖の度合いを自分なりに決めて、小さな恐怖から克服していくことにしました。一般的な曝露法や系統的脱感作法などは長い期間で行うものではありませんが、私には仕事や子どもの面倒を見るなどの生活があるので、のんびりと10年以上かけて治して行こうと考えていました。
なぜなら自分の恐怖の対象が理解できたので、パニックの状態に陥ることを避けれます。気楽な感じで取り組むことにしたのです。これが正解だったかもしれません。曝露法や認知行動療法などは、本当の専門家が行わないと効果が出にくく、かえって悪化することもあります。自分で自分に対して行うので悪化しそうになったら、やり方の修正やプログラムの緊急停止もやり易いのです。責任は全部自分ですから勉強のつもりでのんびりやることで、楽に取り組めるという利点は大きかったです。クライアントの方に、プログラムをご提供するのと違って自分ですから本当に気楽だったですね。
のんびりやっていたので、一番小さな恐怖もなかなか乗り越えられなかったのも事実です。例えば、出張の際にも大きな部屋を予約してしまいますし、家の部屋では問題ないので、プログラムになりませんからのんびりと時間が過ぎていきました。しかし、転勤により勤務地が変わったのですが、当直勤務用の寝室がとても狭く、初めて泊まった時は、パニックになったのです。もう真っ青になりました。一晩中電気をつけていてもどうもダメそうなので、自分の執務室や待機室でほぼ徹夜で勤務をこなしました。当日の夜勤の方と世間話をしながらこなしていたので、楽しかったですが、幹部である私がいたのは部下の方々には申し訳なく思いました。
これでは、迷惑ですし体を壊してしまうので、まず狭い当直室で、電気をつけながら、窓をあけて布団の上で横になることから始めました。限界が来ると窓の外に顔を出して、空気を吸ってパニックを抑えました。初めは10分が限界でしたが、この方法を使うと少しずつ長い時間耐えれるようになってきました。心の中でこの時間なら大丈夫と自分を励ましながら、頑張りました。
約5日か6日周期で監督当直がくるので、そのたびに当初はこのようにこっそりと曝露法として頑張っていました。そうすると、1ヶ月もすると、パニックが出て窓の外の空気を吸い、落ち着いたら電灯をつけたまま布団の上に寝ていると、自然と眠りに落ちて朝まで寝ていました。その経験は、小さな部屋でも電気をつけておけば寝れるという自信がついて、俺は電気さえついていれば、大丈夫だ!という気持ちを強化することができました。これで、もう大丈夫だと思いましたが甘かったのです。
当直室ではパニックを起こさずに眠れるようになったので、自信をもって出張の際に泊まるホテルを安くて小さな部屋で予約してみました。ところがいざ泊まろうとするとパニックが出たのです。部屋の条件が変わるとダメなのでした。結局お部屋を変えてもらって対応しました。そう簡単に閉所恐怖症は克服させてもらえないことが身にしみてわかりました。(つづく)
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