できるだけ、食事を作る手間を工夫しながらクライアントさんの様々なデータを元に作成しています。できるだけ新鮮な野菜を使っていただければありがたいのですが、偏食がきつい方も多いので、まずは少しでも食べれるように工夫しています。
特にここで大切なのは、野菜を見極める目なのです。同じ野菜でも収穫後の時間経過で栄養価が異なります。現在はカット野菜などでもうまく栄養価を保てているものもあるようですが、基本的には水溶性ビタミンが流出していることもあるので、注意が必要です。
実は私は茨城県で約10haの農地を管理していた事があり、そこで農業のプロの教官に色々教えてもらった経験があります。土壌の作り方や作付けのタイミング、畝の作り方、除草、収穫などを教えていただきました。近所の農家の方にスイカの作り方や様々な経験もさせていただいたので、野菜の作り方や選び方は少し知っています。
そんな経験の中で、今でも心に残っているのは千葉県で落花生を作っておられる農家の方に、日本産と中国産の見分け方なども教えていただきその違いに驚いたことです。当時ですが落花生を売っているお店で、試食用が置いてあるところはまず間違いなく国産で、実際に落花生の皮を割ると薄皮の裏の色で判別できるとのことでした。そして、収穫後の乾燥も大切だと教えていただきました。乾燥が悪いと品質が低下して体にもよくないそうです。
その後、そこで作っておられた落花生をいただくととても美味しく、なるほどこれが国産のよい落花生なのかと知りました。良い落花生の特徴をよく見て食べて味わいなどを学ぶことも大切だと教えていただきました。今でも脳裏に焼き付いています。とても嬉しかったことを覚えています。良い野菜選びも同じでした。
野菜も土地の肥料と日光の質で決まることを知りました。ハウス栽培より路地栽培の方が栄養度も高いそうです。あと収穫後の時間経過とともに栄養素が減少する事が多いので、どうせ食べるならなるべく新鮮なものがいいことも教えていただきました。安売りしている野菜は全てがそうではないですが、収穫から時間が経ったものが多いそうです。スーパーでも夜になると安くなるのはそういう事だったということを知りました。
また、出荷する野菜と自分のところ用につくる野菜は作り方が違うことも教えてもらいました。自分用は形などにこだわらなくていいので、路地栽培が主です。消毒も虫がついてもいいので回数は少なくなるそうです。その野菜を食べさせていただきましたが、新鮮で香りもよく味も濃かったですね。なるほど、新しい野菜は香りやにおいがいいことに気づきました。その野菜らしいにおいがするものは新鮮だとも教えていただきました。
農家の皆さんに教えていただいた野菜の選び方は、旬の野菜を食べておけば大丈夫!虫がついていても気にしない!茎や葉がシャキッとしているのが新鮮!その野菜の良いにおいがあれば新鮮!新鮮な野菜は色や艶がある野菜の美人さん!適度な重みのある野菜が新鮮!と色々教えていただきました。皆さんの方が選び方をご存知だと思いますが、少し値段が高くても、良い野菜を選んだ方が栄養面だけでなく野菜そのものの美味しさを学べますので、そこも配慮していただければと思います。
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