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昭和生まれは、時代について行くのが大変

私は昭和36年生まれですが、時代の流れについて行くのが大変だと感じるようになってきました。最近はとにかく情報量が多くて、新聞やテレビが主な情報源であった昭和人の私には疲れます。昔は、テレビをみて「そんなこともあるのだ、へえー」くらいに単純でしたし、皆んなが同じ番組を見ていて、話題も共有しやすかったので楽でした。プロ野球や西部警察、8時だよ全員集合、トップテンなどほとんど女子も男子も会話がしやすかったですね。男子は君付け、女子はさんで分けていましたからね。

しかし、今は情報が溢れかえっていて、皆と共有しにくく、くだらないものまで入ってきます。一応興味をもって読んでみると、案外、情報に矛盾点が頻発していたり、ロジックもボロボロだったりします。情報に対する批判的吟味能力を使う以前のものから、巧妙でそのような分析をしなければならないものまでありますね。

あと日常生活での価値観領域も子どもにニックネームはダメという昭和にない新ルールもあり、なんでやねんと思うのが昭和人の価値観です。今は、あーしんどいなぁと思います。価値観を修正しないと社会適応できませんよね。

ですので私の年齢もあり、情報を受け取るのがめんどくさくなって情報を取りに行かなくなり、読書や論文などを楽しむ隠居的生活に戻っています。新しいルールについていけないし、古いアナログ思考から抜けられませんから。

ちなみにウチの家は新聞をとっていますし、朝はNHKの7時のニュースから始まり連続朝ドラ、そして民放のバラエティ。そして、ドラマを90歳の母親と付き合ってます(笑)

生活は昭和のままなのです。ただ、最近は特に番組内容の価値観についていけず、昔の番組は面白かったね。最近の番組は不親切だなねぇ…などと加齢もあり番組内容に文句をつける楽しさに変わってます。私の明治生まれの祖母なんかもそんなことを言っていたので、普遍的なものなのでしょうが…

また、今の若い子どもたちと話していると、思考パターンなどがあまり見えませんし、モノもあまり欲しがらない傾向が強いのと感じます。たとえば、私の若い時は、バイクや自動車が欲しかったのですが、特に都会の若者はあまり欲しがりません。加えて、投資感覚はたくましく、ビットコインなどにも積極的です。しかし、単純な拝金主義でもなく、心の豊かさや政治問題にも関心が高いですね。私はなどは、古い野生人のまま生きていると感じてしまいます。

加えて私たちの時代は、勤労価値説がある意味で社会契約のようなものでしたので、生活もよく働いて禁欲的でもありました。資本主義の成立は禁欲(質素、倹約等)、自由市場、私有財産制などの要件が必要でその成立はとても難しいのですが、現在は、禁欲や従来の要件以外の影響度が強くなり、資本主義の精神も変わってきているように感じます。この辺りから昭和人の私はついていけなくなります。まあ、国際通貨の信頼度は古い要件のところも重視されているようですが。

このように情報から価値観のゆらぎまで、昭和人の還暦ごえは頭が固くなってる上に、認知修正の毎日です。日々、ニュースから生活、対人関係まで変化したと感じるものについていこうとしていますが、疲れますね。ふぅ。最近は面倒なので、頑固ジジイかつ創造的老害として立派に生きていこうと思う今日この頃です。

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