認知リフレーミングは、視覚特性情報入力のバイアス(歪み)を測定してそれを適正化する技術でもあります。目から入る光の情報を扱うので、重要になるのは測定装置の弁別力とトレーニング用レンズの品質です。測定装置は指定した光の周波数を正確に捉えることができるのか?トレーニング用のメガネレンズは、歪みの少なさの精度や透明度、レンズ製作時の洗浄レベル、コーティング技術、色の再現性の光学性能などに優れているか?などが重要になります。
さまざまなレンズを購入して実験してみましたが、やはり安いレンズや有名メーカー以外のものは期待した反応が得られにくく、視覚認知情報バイアスの修正を行いにくいことがわかりました。加えて、必要とする特殊なレンズを注文して購入しましたが、光の周波数の対する正確性にも問題が認められ、レンズの製造方法によっては特許理論通りの信頼性の確保が難しいこともわかりました。特許技術を叶えてくれる高品質で特殊な製品を、それも一人ひとりに合わせて作っていただけるのか?という疑問もありました。
しかし、特殊なレンズ作成をHOYA株式会社様に相談すると、いとも簡単にこちらの要望をすべて叶えてくださりました。特許技術を再現できる精度の高い検査レンズを作成してくださっただけでなく、従来作っておられなかった特殊なメガネレンズを一人ひとりのニーズに応じて一枚一枚制作してくださります。それも、職人さんがデータに合わせて特別に作っておられるとのことで、大企業なのに、小さな会社にここまで対応していただけるのかと驚きました。日本の技術とサービスは凄いと改めて思いました。ちなみに日本でしかこのようなレンズの製作はできないとのことでした。
また、認知リフレーミング技術の特性情報収集装置は、光の周波数の正確さが必要になります。これも、当初は自分たちで工夫して色々な市販品を応用して活用していましたが、山本光学株式会社様という東大阪にある会社の市販製品をたまたま手に入れることがありました。それは目の保護製品でしたが、とても素晴らしいもので、もしかしたらこの光学技術で私たちの望むものを作っていただけるかもしれないと思い、制作をお願いしました。快くお引き受けいただき、小ロットにも関わらず、期待以上の素晴らしい測定装置を作っていただきました。それを使うと特性情報収集の弁別率が飛躍的に高まりました。流石にすごいとしか言いようがありませんでした。なんという技術をもった会社だと感動したことを覚えています。
加えて、弊社の視覚認知トレーニングメガネであるコーンロッドグラスは、一般の視力測定と特性情報収集装置による網膜の反応を同時に読み取って作成することが望ましいのです。できれば従来の水晶体を中心としたメガネ店で使われている視力測定装置に目の網膜の反応を測定する特許技術による機能を付加する必要がありました。これも、株式会社ニデック様に相談したところ従来の製品に特許技術の装置やデータなどを入れることができることが分かりました。早速購入して、お力をお借りしながらアップデートすると、視力と特性情報収集を同時に行える電子技術を使った装置が出来上がりました。実際に使ってみると、ニデック様の元々の機械の視力測定能力が凄いので、こちらの狙い以上の機能をもった装置が出来上がりました。凄くて嬉しくなってしまいました。クライアント様に喜んで貰えると思います。
メガネフレームもデザイン性と受光量とフレームの正確な加工、機能性が重要になります。これも、鯖江市の株式会社前澤金型様が、製作してくださいました。とても機能的なフレームが出来上がりました。
このように、全てメイドインジャパンで視覚認知バイアスを捉えて修正する高度なビジョントリートメントの製品のシステムが出来上がりました。日本のメーカーさんの技術力やサービス体制、製品の品質とその管理の素晴らしさに感動するばかりでした。
日本に生まれて本当によかったと心の底から思いました。お力をお貸しいただいた企業の皆さまにこの場をお借りして深く感謝申し上げます。しかし、日本のメーカーは凄い!
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