また、特にお困りになられているのは、かんしゃくや物に当たるなどの粗暴行動、対人に対する暴力行動、盗みなどの非行行動、家庭内暴力などの問題行動ですね。その対応に身も心も疲れ果ててしまい、加えて損害賠償や警察対応までいくこともありますから、ご家族は大変です。
このような問題を抱えておられる場合は、幼少期から様々なアドバイスを受けて対策をしてきておられます。しかし、一時的によくなったように見えてもやはり問題行動は改善しないのでこちらにご相談に来られることが多いです。
このような特に発達障害から派生する問題行動は、一般的な対処法やプログラムではかえって悪化することもあるからです。効果的と言われる認知行動療法でさえ、悪化するパターンが指摘されています。
これらの問題行動に対応するためには、高度で専門的な力が求められます。実はプログラムの担当者のレベルによって、同じ効果的と言われるプログラムを実施しても悪化する場合があります。ですので、そのあたりのことも考えて、対応策を検討しなければなりません。まずプログラムを受ける前に、担当者の方とよく話して、ご本人と保護者と担当者が同じ方向を向いていることとその専門性を確認することが大切です。
例えば、問題行動にお悩みがあるのに、心の問題だけを捉えてカウンセリングのみでしか対応できない。発達状態を無視して対人関係改善のためのグループワークなどが展開されるケースもあります。リスクや問題のターゲットが異なるため、最悪の場合、悪化することもあるのです。特に問題行動は基本的に思考(物の見方考え方)や感情統制の問題がありますので、そちらもターゲットして行くプログラムを選ぶ必要があります。加えて、発達障害がある場合は、それにも対応した丁寧なプログラム実行が大切なのです。
ですので弊社の場合は、読字、書字、計算、記憶などの発達の課題をターゲットに視覚認知レベルから特許技術に基づいたプログラムをご提供していきます。そうすると読み書きや記憶力が改善して学習が楽になり、自己肯定感も芽生えて認知が変わります。それに伴い行動も変化して問題行動が減少していきます。かなり重い問題行動がある子どもでも次のような反応が出てくるようになります(保護者の方のご報告の一部をプライバシーに留意してご紹介します)。どのように認知行動が変化して行くかというパターンを知っていただければと思います。
発達障害とされていても、本人のニーズに合ったプログラムを配置して行くと、このように健全に成長されていきます。もし、問題行動でお悩みの場合は、できるだけ早くご相談いただければ、お役に立てるかもしれません。うちはもうダメかもと諦めないことも大切だと思います。様々な角度から分析して問題が見つかれば、それは解決できますよ。
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