しかし、発達に課題のある方は就職するまでに、多くの課題を処理できずに周り道をしたり、諦めてしまうことが多いですね。特に、作文が苦手とか計算が苦手な方が、それを克服できずに諦めたり、結果的に不合格や不採用になることが多いですね。
適切な計画とチャンスを用意すれば、正社員への道は開かれて行きます。例えば、社会不適応の原因は学校不適応と昔から指摘されてきましたが、現在ではN高校などの素晴らしい通信制教育システムが社会的に用意され、学校に馴染めない方も学べ、高校卒業資格を得る事ができるようになってきました。中学校にはほとんどいけなかった発達に課題のある方々をこのシステムを活用して、正社員として社会に送り出しています。弊社の場合、発達に課題(発達障害含む)があってもほとんどの方が、有名大学に進学したり、一部上場企業、中小企業、医療系専門職、国家、地方公務員、エッセンシャルワーカーなどとして正社員として採用され働いておられます。
実際のやり方は、まず高校卒業(必要な方)と公的な資格取得をセットで準備します。そして個々人の発達の課題の各要因それぞれをターゲットにして、介入プログラムを配置して課題を克服させて行きます。最低1年以上はかかりますが、将来への投資ですので、決して無駄にはなりません。
そして、資格取得と学歴取得、認知行動療法をはじめとする各種プログラムをバッテリーを組んで配置を行い、課題克服のために対人関係能力だけでなく、運動能力から学習能力まで改善させて行きます。そして就職試験対策(公務員含む)、面接対策を行い、合格、採用まで持って行きます。
お受けした方は、正社員で就職させるのが基本ですので、様々にフォローします。そうすると、大抵の方は正社員として就職できるようになります。そのポイントは計画性を持ってライフコース設計を行い、そのプログラムをコツコツ実施して諦めない事だと思います。初めから福祉システムを利用するのではなく、福祉はいつでも使えるので、それをセーフティネットとして活用すればいいですよ。
正社員になれば、生涯賃金が著しく違いますからね。
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